レッスン日記 2002年ごろ

   
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2002年1月8日(火)      論文締切り

jet音楽療育研究会というところに月一回出席して勉強に参加させて頂いています。
音楽指導者でありながら、音楽療法にも興味を持ちレッスンに取り入れている先生方の集まりです。

義務であるレポート提出の他、「研究論文募集」があったので、
シニアレッスンの事を書きました。
今日、プリントしたものとFDを締切りギリギリで速達郵送。

「提出したからどう」という物でもないし、
学会で賞を取るような優れた論文・海外からも反響がくるような論文に比べたら、
つたない笑っちゃうような物で、まるで「作文」に毛の生えたような文章です。

でも、私は指導者なのだし、いいの、いいの。
それに、こういうものを書くと、、今までの反省や今後の課題がはっきり見え、
改めて自分の指導を見直すきっかけになるので、機会があればなるべく書きたいと思います。

2002年1月9日(水)    アクティビティのための費用

「出来るかもしれない!!」と思える順調な研究は、
その為に必要な資料集め・道具の購入・論文応募などで、活動費がかかっている。

が、「行き詰っている」研究は、あまりかかっていない。
というお話を某氏から聞く。

教材研究のためのテキスト購入・楽器購入・講習会受講料・壊れたので買い換えたレッスン録画用ビデオ・
楽譜作成ソフト・それが使えるパソコン・・・と、最近やたら出費の多い私。

活動費がかからない教室は「マンネリ化している証拠」で、
かかる教室は「健全な証拠」かも…。
などと自分の心に言いきかせ自らを慰める私であった。

2002年1月31日(木)    増やそうシニアレッスンの指導者


今日は、銀座にある某楽器店コンサートサロンで「シニアレッスン」について40分位お話をしてきました。

ピアノやエレクトーンの先生方対象の研修会なのですが、
私がシニアレッスンを始めたきっかけ・レッスン内容と流れ・留意点などお話したところ、
皆さんとても熱心に聞いて下さいました。

今日聞いてくださった先生方の中で「私も60歳以上の方にレッスンしてみよう!」
と、実践し始める先生が現われると嬉しいです。

2002年2月26日(火)    シニアのホームコンサート

今日は、3ヶ月に1度恒例のシニアクラスのホームコンサート。

3ヶ月で必ず1曲弾けるようにして、皆で弾きっこ大会をするのです。
子供達の発表会の中にシニアが一人だけ参加するのは、
(よほど上手ならともかく)普通は気後れするものです。

でも、15人全員が60歳以上、全員が初心者からスタートした人達なので、
それはそれは楽しくなごやかな雰囲気です。

ソロ演奏だけでなく、自作曲あり、連弾あり、ティータイムのおしゃべりあり・・・。

ひとの噂話・嫁の悪口を言っている老後なんて嫌ですが、
彼らのように、音楽で仲間と楽しくコミュニケーションしているシニアって、いいなぁ。。。(^-^)  
と思いました。

2002年3月3日(日)    テキスト作り

昔は、子供が使う指導書と言えば、誰もが「バイエル」でしたが、
最近は本当に色々あって「指導メソードが21種、教本が43種」も!

しかし、シニアを教える際に使いやすいテキストというと、皆無。
テキスト名は「シニアのための〜」などとあるのですが中身は・・・
「シニア好みの曲を単に羅列しただけ」
「こんな難しい編曲、経験者のシニアなら弾けるけれど初心者には無理。」
「40,50代ならいいけれど、60歳以上にはペースが速過ぎ。」
・・・という物ばかり。

というわけで、「60歳以上が楽しく学習を進められる内容とペース」「脳刺激など健康も意識した内容」
のテキストを、自分で楽譜作成ソフトで作って使用しています。

その前に一応は既存テキストを何十冊も集めて内容検討。
「この方法は良い!」と思えば取り入れるし、
「改良が必要!」ならするし、「自分のやり方が良い」と思えばそうするし・・・。
そんな風にして、最終的に自分がベストと思える指導テキストを作れれば・・・嬉しいです。

はっきり言って、信じられないような莫大な時間と手間がかかります。
でも、そのおかげでレッスンがスムースに進行し、70代・80代の生徒さんでも楽しく続けてくださるので、
ちっとも苦になりません。

大変だけれど、がんばろう!! (^O^)/オー!

2002年3月11日(月)    シンポジウム発表

音楽療育にも興味ある鍵盤指導者で作る「音楽療育研究会」。
今日はそのシンポジウム。 私はもちろん「シニアレッスン」について発表しました。

こういうところで発表して良いことは、
その中に一人でも興味をもって下さる方がいれば、ネットワークが広がることです。

今日も、発表後、私の発表に興味をもった某偉い方がわざわざ私に話かけてきて下さって、
同じような研究をしている先生を紹介して下さいました。
その先生に電話をすると、また色々と情報交換することが出来て、
前よりもっと、世界が広がり・・・嬉しいです。

2002年3月15日(金)    指導員講習会

都内の某音楽短期大学の教室で、朝9:00から夕方6:30までビッチリ授業。

ピアノの先生・お琴の先生・歌の先生・・・色々な音楽指導者を対象にした生涯学習音楽指導員の講習会です。

「環境音楽」「サウンドスケープ」など、何となく知っているけれど詳しくは知らない事、 普通ならを勉強しないで過ぎてしまう事も勉強出来てよかったです。

2002年3月25日(水)    便利なものって不便

留守電をセットしてみた。

帰ってみるとメッセージが1件。

(^-^) うふふ、「機械を使いこなしている」という感じで嬉しくなる。

が!再生してみると、 「ウ〜オ〜ウ〜オ〜ウ〜オ〜・・・・・」と雑音のみ。 ( ;_;)
もう8年になる電話機が故障したらしい。
相手のメッセージが聞けないのはもとろん、誰からかかって来たのかも解らない。

相手は当然メッセージが伝わっているものと安心しているに違いないのに。
ああ、困ったわ。いったい誰かしら?大事な用かしら?まいった。。。

留守電なんてセットしなければよかった。。。
便利なものって、不便。

2002年4月9日(火)      突き指

昨日、30分泳をしていた時、隣のコースの男性の手と私の手がぶつかった。
「痛い!」と思ったけれどそれ程でもないしそのまま泳いでいた。

帰宅したら、中指の付け根が痛くなってブワーッと腫れてきた。
突き指だ・・・とシップを張って寝た。

朝起きるともっと腫れていて、ゲ、痛くて指が動かない!
今日に限って、大勢の前で弾かなければならないというのに・・・。
困ったわ。。。

弾かないわけには行かないので、シップをはがしエイッと弾いた。
ヘンな演奏だったけれど、仕方ない。
一応プロらしく「痛くない顔」をして弾いて、何とか悟られずにすんだ。

商売道具の指は大切にしなくてはいけないのに、うかつだった私。
これからはこんな不注意しないように気をつけよう。

2002年4月15日(月)      怪我の巧妙

指の腫れは3日位で引き、もう痛くもなんともない。

プールに行って先生や仲間に「突き指」の話をした。
「そういう事、よくあるんだよ。」「災難だったね。」「可哀想に。。」と同情のリアクションを私は予想していた。

が、皆の反応はまるで違った。
えーーっ!!うそー!とゲラゲラ笑い出すのである。

「普通、水泳で、突き指なんてしないよぉ!」 「一度も聞いたことない。」
えー?私は、自分が余程「変わっている人」の気がしてきた。

私は懸命に状況説明したり実演した結果、ある真実が初めて明らかに。
自分の泳ぎ方がすごく「ヘン」だったという真実。
クロールの手は脱力して、下を向いているものなのに、
私は力が入って前方を向いていたため、皆はしない「突き指」をしたという真実。

ショック。(/-\) ああ、恥ずかしい。
私って今まですごいひどいフォームで泳いでいたんだ。

これでフォーム改善され、もし速くなれば・・・本当に「怪我の巧妙」です。

2002年4月16日(火)        実年指導者養成講座

全日本ピアノ指導者協会が主催する「実年指導者養成講座」を受講しに浦和まで行きました。

幼児のための音楽指導法はかなり研究されていて、指導メソードも沢山あるのに、
シニアのための指導法研究は、全く遅れています。

自分で勉強し自分で考え自分で教材を作り、自分が最良と思うレッスンをするしかありません。
(とても大変。でもそれがまた楽しいのですが…。)

各地の色々な先生や団体の試みを情報収集して、良い点は取り入れまずい点は改良し…。

今日の講座は、アメリカのバスティーンメソッドの実年(50歳以上)版です。
選曲に、なつかしの日本唱歌などが無いのが気になりましたが、
とても整理され、今後の指導の参考になるものを沢山得ることが出来ました。

たった1日で3万円の受講料は痛いですが、もっと良いレッスンになると思えば嬉しいです。

2002年4月18日(木)         もっと良い指導法研究をしたい

今日は日吉まで行ってきました。

「シニアレッスンの話」「私の知りたいこと」」「どんな事に取り組んでいるか?」
等を、偉い先生3名に話す機会がありました。

普通にピアノやエレクトーンを教えている先生仲間に「シニアレッスン」のことを話しても
「よくやるわねぇ。」「えらいわね。」「好きなのね。」「つくばという地域だからよ。」
・・・的に片付けられて終わり。という事も多かった。

でも、ご自分も真摯に音楽教育研究に取り組んでいらっしゃる方というのは、反応が違います。
メモをとったり、予定時間をずっとオーバーし、心から本当に真剣に私の話を聞いて下さって・・・
とても幸せに思いました。

また、さすがトップらしい「慎重な考え方」を提示してくださったり、
「現場の教室の反応が一番ですよ。これからもぜひ頑張ってくださいね。」
と、涙の出そうな有難いお言葉を下さったり…。

また、私のテーマと同じ「高齢者鍵盤指導」の研究をなさっている先生が、
素晴らしいお仕事をしている点で、もちろん尊敬しますが、
おまけに親切で素敵な女性だったりすると何だかもっと嬉しくなります。

私も、もっと良い指導をしたい!もっと良い仕事をしたい!もっと良い指導法研究をしたい!
そんな新たな気持ちにさせられた2時間でした。

今日、このような機会を持てて本当によかったと、深く感謝しています。

2002年4月19日(金)         へこむ

谷和原で塾年ピアノ指導をしていらっしゃるお友達から、
「ちょっとへこんでいるので、会いましょうよ。」とのお電話。

実は私も「へこむ原因」は最近、自慢できるほど沢山あって、
(自分の指導力の無さ・自分の実績の無さ・自分の演奏力の無さ・自分の実力の無さ・・・)
理解し合える誰かと話したかった時でもあり、来週会うことに。

人間は一人では生きて行けないのか、
こんな時に何でも話せる友人・横の関係って、本当に大切ですね。


2002年4月26日(金)       吐く

先週お約束したお友達(やはり熟年ピアノ指導をしている)と一緒にランチ。

近況・最近の心の葛藤や迷い・ずっと疑問に思っていたこと・・・・
など溜まっていたモヤモヤを、お互いに吐く。

誰かに気持ちを解ってもらえただけで気が済んだり、
話しているうちに自分の気持ちが整理され「なんだ大したことじゃない。」と思えたり、
また、相手の打明け話に、「あ、みんな同じなんだ。」とホッとしたり、
・・・とても貴重で有効な時間です。

こんなおしゃべりも、意外と「良い指導」につながるのかもしれません。

2002年5月5日(日)          FAX

60歳以上の生徒から「楽譜を書いたので『ファックス』で送ろうと思いますが・・・。」
と言われ、「あのう、我が家には、ファクス、無いんです。 (^-^)ヾ」
というシーンも多く、時代から取り残されている気がしていた。

電話機が壊れたので、新しいのを買いに行った。
ISDNに対応していて、ドアフォンにも繋がり、子機もあり、FAXも…という機種は8年前は皆無だったのに、
今は沢山。しかもずいぶん安くなって。

というわけで、我が家にもやっとFAXが入りました。
                       誰か送信して来ないかなあ。。。♪楽しみ!

2002年5月5日(日)          元気寿司

味は期待しないけれど、家に帰ってからお料理する時間が無さそうなので、近所の回転寿司のお店で買って帰った。

家で開けると入っていたのは、お金を払ったのよりも安い種類のお寿司。
「低価格のチェーン店、こんな手違いもあって、仕方ないか。。。」と諦めて食べ始めましたが、
一応レシートの電話番号にかけてみました。

すると、「これから家まで届けます。」と言われ、15分位で届く。
500円位の粉茶のお詫びまでつけて。

たかが回転寿司で、わざわざ家まで来てくれるなんて・・・何だか恐縮。

「お金のため」にこなしているだけという感じで最低限の事しかしない人って嫌いですが、
「たとえ赤字だろうと、筋の通らない仕事はしねぇ!!」みたいな寿司屋のお兄ちゃん、
・・・・そういう仕事ぶりって気持ち良くて好きです。
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