2002年5月ごろ……

5/10  1万回弾く? 
5/14  怪我の光明
5/20  素晴らしすぎるシニア
5/23  6週間計画
5/28   ホームコンサート
6/ 2  思い出…さようなら&ありがとう
6/ 4  落ち込む
6/11  自信喪失・・・そして
6/12  専念
6/ 9  演奏活動
6/14  二期会ガラコンサート
7/ 1  上達の5ヶ条
7/ 6  シニアピアノの効用
7/15  生涯学習としてのピアノ
    

HOME]   [日記の最初]   [BACK] [NEXT

2002年5月10日(金)     1万回弾く?
今日気にとまった言葉:
     「書では 『1字1万回』 と言います。オホホ・・」

ピアノは、「1小節、何回?」弾けば上手になるのでしょう?

1万回・・・は弾かなくてもいいと思うけど・・・でも「その気持ち!!」も大切。

2002年5月14日(火)     怪我の光明 part2
もう絶対に指を怪我したくない。
ピアノ演奏する人が指を痛めるなんて・・・絶対やってはいけない事!

と、プールで突き指して以来、いつも指を下に向け脱力するようにと心がけて泳いでいた。

今日500mのタイムを計ったところ、ナント!15秒も速くなっている!(目標にあと5秒)
今まで速くなるために色々な方法を散々試し、でも駄目だったのに…。
最も効果的だったのが「突き指」とは・・・トホホ。

2002年5月20日(月)      素晴らしすぎるシニア
今日、素晴らしい方に出会いました。

60才過ぎて初めてピアノを習い、
最初はお嬢さんが使わなくなったアップライトピアノで練習していたけれど、
「挫折するといけない!」と思い、グランドピアノを購入したのだそうです。

こんな高価なものを買いこんでしまっては、
たとえ途中で嫌になっても「やめるにやめられないだろう。」とのお考えで。

なあるほど!これでやめたら笑い者ですから、
絶対やめられませんね。いい考えだ!!

「これだけお金を使っても惜しくないと思えるほど好きな趣味を持てる」って、すごく幸せです。

それに、こんな風にして自分を奮い立たせるシニア、
・・・ナンテ素敵なのでしょう!

2002年5月23日(木)      6週間計画
目標の500m10分を切るために、6週間計画をたてました。
最初はフォームを考えて泳ぎ、中盤は距離を泳ぎ、終盤は体調を整え・・・という風に。

ピアノも、最初は「忠実な譜読み」、中盤は「弾き込み」、最後は人に「聴かせる」事を意識して・・・
など、○週間後のパフォーマンスを目標に頑張るのもいいですよ。        
2002年5月28日(火)     ホームコンサート
シニアの生徒達は3ヶ月で1曲仕上げて、お互いに弾きっこ大会をします。
このホームコンサートも第7回目に。

楽しくなごやかな時間が流れます。
終わった後もきれいに片付けて帰り、こちらが恐縮してしまう程。
「人生長くやってるんですから〜。」とサラリと言ってのけ、人間として見習いたいことがいつもいつも沢山あるのです。

2002年6月2日(日)      思い出ページ・・・さようなら&ありがとう
新しいページをウェブ上に載せようとしたが、うまく行かない。
なぜ?もう最大容量10メガになってしまったためらしい。

一生懸命作ったページをはずすのは勿体無いし、Web上から消えるなんて寂しい。

でも古いページをはずさないと新しいページは載らない。

泣く泣く、初期のお料理ページをはずすことに。
ああ、思い出が沢山。
HPやパソコンの事を教えて下さったKさん・Fさん・Cさん・綺麗な写真を撮って下さったHさん・・・・
色々な方のご好意や親切で出来たページ。

来週、心から感謝をこめて、充分に頑張ってくれたお料理ページをはずします。
6年間、お疲れ様。・・・・・・そして、ありがとう。
2002年6月4日(火)      落ち込む
今日は、この数年で一番つらい日でした。

そろそろシニアの生徒達の外での演奏の場を考えた方がよいか聞くためのアンケートをお配りした途端、
一人の生徒(83歳)が退会してしまいました。

その生徒は以前、よその教室で習って、発表会(若い上手な人も一緒の)に出たところ、
大勢の前で、頭が真っ白になり弾けなくなった悲惨な経験をお持ちでした。

1週間前のホームコンサートでも普段のようにうまく弾けず、その直後にアンケートをもらったら、
彼のトラウマとなっていたあの悪夢を再び思い出し、
もうやめたくなってしまったようです。

もちろん私は一生懸命、「みんな、そうです」「上手か下手かよりもっと大切な事が…」
「80歳過ぎて初めてピアノにチャレンジしている姿に、皆どれだけ勇気付けられているか」
など説明しましたが、彼の決意は固く、揺るぎませんでした。

可哀想なことをしてしまった…という後悔、
一人一人への私の配慮が足りなかったのかも…という情けなさ、
あのおじいちゃんに、私は一体、何が出来たのだろう。。。?

パラパラ弾く上手な子が退会した時より、
まだあまり弾けないあのおじいちゃまの退会がこんなにショックが大きいのは何故?
落胆し力が抜けてしまい、落ち込む私。

現実をしっかり見据え、今後、自分がどうするべきか?を考えなくては…。

シニアの生徒に二度とそのような思いをさせてはいけない。
と、深く心に誓う私でした。
2002年6月5日(水)      自信喪失・・・そして
60歳以上にピアノを教えるなどという「難しく」「変わっている」レッスンしないで、
やはり元のように子供にだけ教えていた方が楽で良いのではないだろうか?

大抵の先生が「60歳以上のレッスンなんて大変そう!難しそう!」と言って、やろうとしないではないか?
そういうものを、どうして私に出来るんだ?

自信を無くす私。もうシニアのレッスンはやめた方がよいのだろうか・・・?

でも、でも・・・ここでやめたら、それこそ、 「やっぱり鍵盤楽器は年齢がいってからでは無理。」と自ら証明しているようなもの。
「生徒をフルイにかけてピックアップして教える先生」となんら変わる所は無く、
「音楽は万人のもの」という理念もガラガラ崩れる。

それに、あのシニア達の「心から楽しそうに弾く顔」を思い浮かべてごらん。
あれこそが本当の音楽する姿ではないか?
それを証明するためにも、あなたは絶対シニアレッスンをやめてはいけないんだ。

そんな声が天から聞こえてきたような気がして、私は決めた。
今まで以上にもっと頑張って、シニアレッスンを続けてみよう!と。

2002年6月6日(木)         専念
あのおじいちゃんがやめたのは、私の「配慮の足りなさ」も原因の一つだし、
シニアレッスンにもっと多くの、自分に可能な限りの「時間」「心」「エネルギー」を注いで専念したいと、
他の年齢層のレッスンをやめることにしました。

幼児も子供も趣味の主婦も受験生も高齢者も・・・教えているパワフルで器用な先生もいらっしゃる。
でも不器用な私は、シニアレッスンの一点に焦点を絞ることにしたのです。

「以後、60歳未満の新規入会者は募集せず『シニア専門教室』にします。」
というお手紙を生徒達に渡しました。

2002年6月9日(日)      演奏活動
以前一緒に連弾したH先生から、コンサートを開くので来て欲しいとお誘いを受け、行ってきました。

50代のお母さん先生方3人と、20代の独身先生1人の合計4人が演奏します。

うーん、若い独身先生は、態度も自信に満ち溢れ、演奏もバリッ!
それに比べお母さん先生方は、とても緊張。
中でも一人の先生は暗譜が飛んでしまい、可哀想。

ステージでの演奏をシビアに批評するのは容易いけれど、
何故かそんな事とても出来ない私。

仕事だけ、ピアノだけ考えていればよい独身時代と違って、
家事やって、子供を立派に育て、レッスンしている中で練習時間を捻出し、トシによる諸々の能力の衰えを感じつつも、
こうやって演奏活動を「しよう!」とする姿勢だけでもう「偉いなあ。。。」と尊敬してしまいます。

どうか落ち込まず、これからも頑張ってくださいね。

2002年6月14日(金)     二期会ガラコンサート
ピアノの先生方みなさんおっしゃる事です。

自分が専門にやっている楽器の演奏を聴きに行っても、
「あの弾き方は…」とか「あそこ、私だったらこう弾くかも。」だのと「お勉強」のごとく考えてしまうため、
あまり「楽しむ」という感じではありません。

その点、「歌」のことは幸いあまりよく解らないため、純粋に楽しめます。
「ジャンニスキッキ」「オンブラマイフ」「蝶々夫人」・・・ああ、楽しかったです。

2002年7月1日(月)      上達の5ヶ条
     
「500mを10分以内で泳ぐ!」という念願を達成し(9分49秒)、すごく嬉しかったのですが、
「水泳の上達」は「ピアノの上達」とあまりにも共通点が多かったので書いてみますね。
(1) 何事も練習にかけた「時間」に比例して上達する。
(2) いくら長時間練習しても期間が短くては無理。筋肉もフォームも、ある程度の「期間」が必要。
(3) 励ましあったり刺激し合ったり出来る「良き仲間」って大切。
(4) 「正しいフォーム」「合理的な練習方法」などを親切に教えてくれる「良き指導者」の存在は重要。
(5) (でも最も大切なのは、)めげずにコツコツ努力する「本人の頑張り
         (やみくもに頑張るのではなく、工夫して合理的・計画的に頑張ると楽しい。)

ああ、まったくピアノの練習と同じです。

2002年7月6日(土)        シニアピアノの効用
私の生徒ではないのですが、やはり69歳でピアノを習っている方とお話する機会がありました。
その時とても印象に残った言葉です。

「私の年齢になると、頭の中、考えることって・・・「」しかないんですよ。
同年齢だの年下だののお葬式がしょっ中あって。
でも、ピアノを習い出したらね、頭の中で考えることが、
「この曲、弾けるかしら?」だの「今度はコレ弾きたい!」だのに変わってきて・・・、
それだけでもピアノ習ってよかったです。」

2002年7月15日(月)       生涯学習としてのピアノ教育
60歳以上でピアノを習い始めた方達が、こんなにも生き生きし、こんなにも輝いているのは何故?その要因はいったい何?
そんなことも知りたいし、 このように素晴らしいシニアピアノをもっと沢山の人に広めたい。
そのために、きちんとした文章にまとめてみたいと思い、生涯学習研究会に入れて頂きました。

学部生・大学院生・賛同する社会人などで構成される会なのですが、
その中心となっている生涯学習学の先生と、今日、初めてお会いしました。
どんな文献を調べればよいか?など教えて頂いたのですが、さすが専門の先生です。
お話していると、これからの進め方のポイント・どのようなアンケートをとれば良いか?
・・・などヒントが次々浮かんできます。

これから開く講座、皆さんに満足して頂ければめでたしめでたし・・・なのですが、「やりっぱなし」ではなく、
もっと学問的に深めることが出来、もっときちんとした形での「事例報告」として、後につなげることが出来れば…。
と、願っています。


HOME]  [日記の最初]  [先月の日記] [来月の日記